ゆるむこころなおるからだ

   ~女性のためだけのこころとからだのカウンセリングルーム~    女性臨床鍼灸 ならまち月燈

20年後のシングルマザー

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** まだ幸せだった息子2歳の頃


今日は私がシングルマザーだった頃の話を書きたいと思います。


息子は今、東京の大学4年生で、就活が昨日終わりました。


上の写真は息子の2歳の保育園入園式のもの。ちょうど20年前になります。


その頃私は、28歳、結婚して3年後に息子を授かり、


当時の夫とも仲睦まじく暮らしておりました。


元夫の実家は京都の料理旅館でしたので、


私はそのお手伝いをフルタイムでしておりました。


私の実家は、田舎の公務員、環境の差、感覚の差はものすごく、


その差がのちの別居、離婚に結びついていくのですが、


写真の頃は穏便な頃だったでしょう。


別居したのは、息子が年長さんにあがる時。


職業はそのままに、元夫だけが出ていくというイレギュラーな形でした。


当時どんな風に考えていたのかはもうよく覚えていませんが、


息子の生活環境を変えたくないと思うとそういう選択になったんだと思います。


その頃のこと、あんまりもう覚えていないのですが、


近くの保育園から「雨降りくまの子」とか「キャベツの中から」


とかのメロディーが聴こえてくると、


条件反射のように、涙が止まらなくなってしまうので、


きっと悲壮な思いで毎日を過ごしていたんだと思います。


そして、息子も母一人子一人だったゆえか、


あまり無理なことをいうこともなく育ちましたが、


さみしい思いも当然したと思います。




** かわいそうって言われたくない




今でもはっきり覚えていることは、


かわいそうという言葉にものすごく過敏だったことです。


お父さんいないからかわいそう、一人っ子だからかわいそう・・


もうそういう言葉にハリネズミのように神経をとがらせてました。


特に実家の母は専業主婦で、私に(私も一人っ子なんですけど)、


エネルギーの100%を注ぎこんで育ててくれたような人なので、


荒っぽい私の放ったらかしの育児がもう信じられないほどかわいそうならしく、


お世話にならなければやっていけないのに、


子どもがかわいそうと書いてある母の顔を見るのが一番つらい…


という心境にドはまりしておりました。


まぁそんなこんなで、別居生活は息子15歳の10年間、


息子が高校入学する機会に離婚して今年で7年、


息子が20歳の時に、私は再婚したので、


純粋なシングルマザー時代は15年ですね、



とにかくこの時代を私はどうサバイバルしてきたのかを、


少しずつ書いていきたいと思います。




** シングルマザーって楽しい!って言ってもらいたい。




今は、シンママって言葉も普及して、ブログも爆発的に増えて、


シングルマザーどうしの交流も私の頃より増えてると思います。


でも、シングルマザーと一言でいっても、状況や環境は本当にさまざまです。


元夫との関係だって、良好という人もいるでしょうし、


居場所をしられることにさえ怯えなければいけない人もいる。


実家との関係も、経済状況も千差万別です。かえって、


リアルな人間関係の中ではいえないことの方が多いかもしれません。


私は、当時関節リウマチという病気を抱えていて、


いつ働けなくなるか、それも大きな恐怖でした。


関節リウマチは自己免疫疾患で、完治という言葉はないといわれていますが、


当時の仕事を辞めると治ってしまいました。


でも今の鍼灸指圧師という仕事に出会えたのは、間違いなく離婚したからだし、


関節リウマチになったからなので、


もう本当に、今となると感謝しかないのです。今が本当に幸せだから。


でも、20年前の私も、10年前の私もそれを知りません。


息子を「早く早く」と追い立て、「ママ、見てて~」とまとわりついてくるのに、


「見てる見てる」とゆっくり見てなかった私。


息子が巣立つ年になって、本当にそこだけが後悔として残っているんですね。


だから、今、子育てに奮闘中のシングルマザーをとにかく応援したい。


大丈夫、大丈夫、どんなこともなんとかなっていくから、


今、目の前の子供との時間を楽しんでって声をかけたい。


そうそう、当時勇気づけられた色んな女性作家の本も紹介したいなぁ。


もう今となっては、20年前の本でも古典のようになってるかもしれないけど、


誰かのなにかのお役には立てるかもしれない。


そんな想いで、書き始めました。


そして、シングルマザーも楽しいよね!


って言える女性が増えたらいいなぁって、


そんな想いで書き続けます。